2015年。

  • 2015.01.08 Thursday
  • 10:13
新年明けましておめでとうございます。

今年はSincerelyを始めて10年目の年となります。
2016年に10周年を迎えて、
そのときはトルソーをいっぱい借りて10年間で作ったドレスを年代ごとに並べる大きめの個展をしましょう、
と立上げ当初より計画し、それを基に10年間の活動計画を立ててきました。
今年は一年かけて2016年の飛躍への準備をしたい、というのが目標です。

昨年末からずっと、これからもSincerelyがSincerelyらしく作り続けていくためにはどうすればいいのか、を考えてきました。
あなたが着て、あなたが一番綺麗に見えるラインを、きめ細かいサイズ展開とお直しで。
19世紀100年のドレスシルエット、装飾ディテールをもっと細やかに拾い直して。
もっとよい生地で、よい仕立てを。
全てが「効率優先」「経費削減」とは真逆の方向性で、
だからこそどんどんと追い詰められてきていたわけですが、
もう無理だごめんなさいと投げ出してしまう前に、もっとあがいてみようと思いました。

年末に、価格改定などだいぶごちゃごちゃとしておりましたが、
今年のサイト記載の価格については既に年始より改定済みになっております。
来年までに更に25%全体に価格帯を上げるという計画も進行させます。
だいたい5月ぐらいまでには値札を先に改定してそこから20%オフという形での販売体制に移行したいな、と。
(デザインフェスタがたぶん一番新規のお客様の目に触れる機会だと思いますのでそれまでに)

ここ何年か、展示会に合わせてぎりぎりで新作は作れても、
そこから販売体制に持っていくことがなかなか出来ずに、
写真や試作品を見てお待ちくださってる方をがっかりさせるような状態が続いていました。
このままではいけないと思いつつも、どうしようもなくて追い詰められる日々が続き。

おかしいなあ、おかしいなあ自分が駄目なだけだよなあもっと頑張らないとなあ、と思っていたけど、
どうやらそれだけじゃなかったのでした。
要するに新作の研究開発にかかる費用と時間を計算出来てなかった(プライベートの範疇で考えていた)
プライベート扱いにせよ経費扱いにせよ、
どちらにせよ私の手元に生じるお金は、全て、Sincerelyで服を買っていただいたお金なので、
イギリスにドレスを見に行くとか、講演会に行くとか、美術展に行くとか、資料を買うとか、
全部そこから出すしかないのであーもうこれは同じことだな、と。
研究を続けることをやめてしまえば、それはたぶんSincerelyが存在する意味がなくなるということだろう、と思いますし。

新作を試行錯誤しながら開発展開している時間はそのまま収入の途絶える時間なので、
余裕がないとどうしても既存のパターンの販売物を作るほうを優先せざるを得ず、
それでどうしても新しいものが全然受注体制に載せられないという状態にここ数年陥っていました。

25%価格を上げると、今まで5着作らないといけないところが4着で済む計算になるので、
そのあまった1着分の製作時間を開発に回すことが可能になるのでは…という割とざっくりとした計算です。
一度に上げる形になるので、心苦しくはあるのですが、
Sincerelyの未来に投資していただくつもりで、お許しいただきたいと思っております。


また、それとは別に、去年の秋ごろに立て続けに、百貨店系の催事のお誘いをお断りせざるを得ないことがあり、
販売経費についても深く考えさせられることがありました。
(百貨店系は販売手数料負担が大きい、というのが最大のネックで、
余裕のない現状では「売れたらその時点で自転車操業が破綻して潰れる」ような状態だったので到底やむを得ず…
どちらも大変お世話になってる方にご好意で言っていただいたお話だったので、悔しかったし申し訳なかったです)
来年あたりからは直販の形態も少し変えざるを得ないかなとも考えていますし、
現在お預けしている、AmanojaKuさんと匣ノ匣さんにも、
今のままの価格だと本格的にお預けすることはちょっと厳しい状態なので、
今後継続していくためにも価格の改定は避けられなかったと判断しております。

基本的に年明け2016年よりの価格上昇を予定はしておりますが、
おそらく委託分については、秋ごろより先行して上げさせていただく形になるかと思います。
もし他よりのお誘いが入るようでしたらそちらも、値上げ後の価格での参加になろうかと思います。
2重のややこしい価格形態になりそうで今からご迷惑をおかけするのが心配ですが、
まずはSincerelyが今後も存続していけること、を第一義に頑張ります。

どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

                                        2015.1 Sincerely ヨシノ
 
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